みなさん、こんにちは。
この記事を読まれているあなたはこんな悩みをお持ちじゃないですか?
キッチンのリフォームをしたいけど、短い間でも引っ越すとなると手間も費用も負担が大きいわ。
そのまま住みながら、キッチンのリフォームってできないかしら?
この記事を読むことで、次のことがわかります。
キッチンリフォームにかかる日数がわかります。
住みながらキッチンリフォームをする上での準備ポイントがわかります。
そんな私は、
皆さん、こんにちは。
福子です。
福子38歳です。年下の旦那と12年前に結婚して、3人のママになりました。毎日家事が大変ですが、一級建築士事務所での経験を生かして、住まいのリフォームに関する便利な情報をお届けします。
ねえ、パパ。
お隣さんがとっても素敵なキッチンにリフォームされたのよ!
うちも考えてみない?
へぇ~。でも、生活はどうするの?引っ越しは大変だよ?無理だよぉ。
パパったら弱気なんだから~!住みながらリフォームすれば良いのよ。
水回りは生活に深く関わる場所で、例え数日でも使えないと暮らしに支障がでます。
トイレなら仮設があるし、浴室なら銭湯通いでなんとかなりますが、キッチンの場合は代わりが難しいですよね。
キッチンのリフォームのために仮住まいを探して引っ越すのも大変・・・という方に、住みながら工事をするという選択肢があります。
まずは、メリットとデメリットを考えてみましょう。
住みながら工事するメリットは仮住まいが不要で状況確認が容易
家全体をリフォームするわけではないので、住みながらの工事を考える方も多いと思います。
どんなメリットがあるか見てみましょう。
仮住まいにかかる労力や費用をカットできる
仮住まいを用意する際にかかる労力は、想像しただけでも心が折れそうになります。
例えば・・・
- 通学や通勤を考えた場所選び
- 家賃や間取りに不満のない物件探し
- 契約手続き
- 引っ越し作業
ホテルで宿泊する場合にも、家族の生活圏内で十分な部屋数を確保するのは大変です。
近くに実家があってお世話になるというのも、ありがたいけれど気を使うものですよね。
仮住まいにかかる費用も安くはありません。一時的とは言っても、もうひとつ住む場所が増えることになるので光熱費も二重にかかってきます。
- 家賃・敷金や礼金・仲介手数料・火災保険料などの諸費用
- 引っ越しにかかる費用
- ガス、水道、電気の費用
これらの労力と費用をカットできることは、住みながらリフォームをする大きなメリットです。
工事の状況を確認することで満足の仕上がりにできる
住みながらリフォームをするメリットのもう一つは、工事の作業や進み具合いを毎日確認できるということです。
職人の方と直接お話ができるので、「ここはこうしたい」「こういう風にできる?」といった要望や疑問を伝えられます。
すぐにそこで打ち合わせや相談ができることは、工事をしている側も時間の節約になります。こまめなコミュニケーションを心がけることで、より満足する仕上がりにしたいものですね。
工事の間違いや完成像のズレなども、早い段階で修正できますよ。
住みながら工事するデメリットは日常生活にストレスがかかる
引っ越しをせずに済むというのは大きなメリットですが、もちろんデメリットもあります。
安易に考えていると、「こんなことになるなんて!!」と後悔することになります。
住みながらキッチンをリフォームするということは、日常生活の中に工事現場が現れるのですから、くつろげる空間ではなくなります。
ほこりや騒音は想像以上
工事ですから、大きな騒音が発生してしまうのは仕方ありません。キッチンの解体や設置には音だけではなく、ほこりが大量に舞い上がります。
既存の設備に溜まっていたいた汚れも出てくることでしょう。
キッチンに隣り合った部屋や搬入口の周りは、生活できる環境ではなくなることを頭に入れておかなければなりませんね。
人の出入りが多くなりプライバシーが確保しにくい
家族以外の人が家に出入りしている状況は、落ち着かないものです。なんとなく、身だしなみや行動にも気を使いますし、外出もしにくくなります。
人が気になって何も手につかない、くつろげない、一人になりたい・・・そういった精神的なストレスを感じる可能性があります。
う~ん、ちょっとしんどいなあ。でも、○○日間だけって分かっていれば、前向きになれるんだけど・・・。
そうよね!キッチンのリフォームにかかる日数を調べてみましょう。
キッチンのリフォームにかかる日数は内容や規模によって変わる
一言で「キッチンのリフォーム」と言っても、内容も規模も様々です。かかる日数ごとに工事の内容を見ていきましょう。
キッチンを交換するだけの小規模工事は2~3日
場所を変えることなく、キッチンを取り替える工事は2~3日で終わらせることができます。
古いキッチンの撤去の作業に1日、新しいキッチンの取り付けに1日というスケジュールとなります。
ガスとIHを交換する工事だけなら、1日~2日で終わることもあります。
ちょっとしたキッチンのリフォームについて、こちらの記事に詳しく書かれています。
マンションのキッチンリフォームについてはこちら。
壁紙・床材・換気扇の交換もする中規模工事は1週間
キッチンの交換に加えて壁紙や床材、換気扇の交換も行う場合は1週間かかります。キッチンの交換に2~3日、その他の場所の交換に3~4日かかります。
レイアウトまで変える大規模工事は2~3週間
壁側に取り付けてあるシステムキッチンを対面にしたり、キッチンと隣室をつなげてLDKにしたりなど、レイアウトを大きく変える工事には2~3週間かかります。
水道管やガス管の配管工事、電気の配線工事なども加わる大規模なリフォームになります。
キッチンの交換以外に床の張替えや腰壁の増設、間取りの工夫など作業の工程も多くなり、場合によっては1か月以上かかることもあります。
安い値段でキッチンのリフォームをしたい方は、こちらの記事がおすすめです。
配管リフォームについてはこちらの記事も参考になります。
住みながらのキッチンリフォームに大切なのは時期選びと事前準備
住みながらのリフォームに大切なことって何だろう。
押さえておきたいポイントがいくつかあるのよ。
工事がしやすくストレスが少ない時期は春と秋
リフォーム工事をするのに避けたい時期
工事の日数をなるべく短くするために、できれば避けたい時期があります。
- 年末、年度末(工事が多く、職人さんや業者が忙しく人手が足りない)
- 台風や雪の多い時期(資材の調達が遅れることがある)
- 天候が崩れやすい梅雨(大きく天候が崩れると工事が止まる)
土日祝日は工事が休みになることが多いようです。なるべく平日の週初めから工事を開始しましょう。
工事中のストレスを考えて避けたい時期
- 夏休みや冬休みなどの長期休暇(子どもたちが家にいる時間が長いため)
- 食品が傷みやすい真夏(冷蔵庫が使用できない場合、食品の保管に困るため)
- エアコンを使わなくて良い時期(窓や扉を開けて工事をするため)
上記のことを考えると、気候や天候が良い春と秋が工事に向いていると言えますね。少なくとも、真夏や真冬は避けた方が良さそうです。
ご近所への挨拶は絶対に必要
キッチンだけとはいっても工事なので、近隣の方々に迷惑になることもあります。
- 工事の音やほこり
- 塗料の臭い
- 工事のための車両の駐車や往来
これらはどうしても発生してくる問題です。「洗濯物が外に干せない」「窓が開けられない」など、不便をかけることになります。
最近では、自宅で仕事をされる方も多いと思います。スケジュールの調整やリモート会議などへの配慮も考えて、早めの挨拶が良いですね。
工事中もこまめな声掛けを心がけて、余計なトラブルや苦情を避けたいものです。
キッチンや搬入通路を片付けて工事開始をスムーズに!
キッチンや搬入通路に物があると、荷物の移動から始めなければなりません。片付けが終わらず、職人さんを待たせてしまうのは避けたいですよね。
キッチンは工事開始のぎりぎりまで使いたい場所ではありますが、「前日に片付けよう」と思っていると間に合わないこともあります。物の移動だけでなく、その後の掃除も大変なのです。
移動させる家具や荷物の置き場所も片付けが必要です。
リフォーム業者との打ち合わせの段階で、どこをどの程度片付けておけば良いのかを確認して、計画的に片付けを進めましょう。
家族の居場所を確保することも大事な準備
住みながらリフォームすると、家に職人さんが出入りする状況で生活をすることになり、移動させた荷物も居住スペースを圧迫することになります。
スペースを確保できないという場合には、レンタルスペースに荷物を預ける、家具や家電を処分して新調する・・・という方法もあります。
キッチンと隣り合わない部屋を一時的に居間のように使ったり、各自の部屋で過ごしたりするなど、工事中の居場所を考えておきましょう。
ペットの居場所も考えておく
見慣れない人の出入りや大きな音は、人間だけでなく動物たちにもストレスになります。
また、職人さんの中には動物が苦手な方もいらっしゃいますし、安全のためにもペットは工事場所に近寄らないように対策をしましょう。
ゲージやペット専用の部屋を用意するのが望ましいですが、難しい場合にはペットホテルの利用や、信頼できる人に預けることも考えておいた方が良いですね。
ペットも大切な家族です。きちんとケアしてあげましょうね。
工事中の食事問題を解決しておくことは不可欠
工事中はお料理をお休みして、ゆっくりするといいんじゃない?
パパ、優しい!お休みしていいの?
リフォーム工事は気疲れも多いんだからさ。いいよ、いいよ。
でも、外食やお惣菜が続くと出費も多くなるしな・・・。
住みながらキッチンをリフォームする際に一番の問題は、工事中の食事です。例え2~3日でも、外食や総菜が続くのは、出費がかさむ上に栄養バランスも気になります。
使える調理器具をフル活用して非日常間を楽しむ
キッチンを使えない間、役に立つ調理器具はいくつかあります。
- ホットプレート
- カセットコンロ
- 湯沸かしポット
- 炊飯器
- 電子レンジ
冷蔵庫も移動させて設置できるスペースがあるといいですね。食料品の保管が楽になります。
無洗米を炊飯器で炊けばご飯は用意できるし、ホットプレートで簡単なおかずが作れます。
湯沸かしポットがあればコーヒーや温かいお茶も飲めます。カップラーメンという手もありますね。特にカセットコンロは、電気工事の影響を受けずに使えるので便利です。
小さくても簡単なキッチンスペースを作りましょう。
限られた調理器具を駆使して食事の用意をするのは大変ですが、家族でアイディアを出し合って新しい料理に挑戦してみるのも新鮮な体験です。
キャンプグッズを持っている家庭なら、外で調理をするのも楽しそうです。
いつもと違う日常を楽しむという発想で、工事期間を乗り切りたいね。
洗い物を減らす工夫をして片付けをラクにする
どうしても大変なのが洗い物です。水が使える場所は洗面所か浴室、あれば庭の水道・・・というところでしょうか。さすがにトイレで洗い物はできませんよね。
- 皿やコップ、箸などの食器は使い捨てのものを利用する
- 食器にラップを巻いて使用する
- 調理にはアルミホイルやクッキングシートを利用して調理器具の汚れを軽くする
まとめ
今回は、住みながらキッチンをリフォームする場合のメリット・デメリットや工事日数、準備などをお伝えしました。
メリット・・・仮住まいへの引っ越しによる費用や労力が不要で、工事の経過を確認できる。
デメリット・・騒音やほこり、人の出入りなど日常生活にストレスがかかる。
工事日数の目安はこちらになります。
日数の目安 | 工事内容 |
1~2日 | ガスとIHの交換 |
2~3日 | システムキッチン単体の交換 |
1週間 | システムキッチン・壁紙・床材・換気扇の交換 |
2~3週間 | キッチンの場所や間取りの変更 |
リフォームの時期は、気候が良く長期休暇を避けた春と秋が適しています。家族の事情をよく考えて、工事を行いましょう。
事前準備のポイントは4つありました。
- ご近所への挨拶まわりをして、日程や工事内容をお伝えすること。
- キッチンや搬入通路、荷物置き場など家の片づけをしておくこと。
- 工事中の家族の居場所を確保すること。ペットの環境も整える。
- 工事中の食事の対策を考えておくこと。調理器具や使い捨ての食器などを利用する。
住みながらキッチンをリフォームすると、引っ越しの労力や費用を節約できる代わりに、不便さやストレスは避けられません。そのあたりを前向きに対策できると、スムーズに工事を乗り切ることができます。
少しずつ生まれ変わっていくキッチンをそばで見られるワクワクする日々と考えて、工事期間を過ごすと良いですね。