みなさん、こんにちは。
この記事を読まれているあなたはこんな悩みをお持ちじゃないですか?
うちは昔ながらの日本家屋なんだけどそろそろ外壁のリフォームをしようと思っているの。
でも、外壁リフォームってどんなふうに行うのかしら?
どのくらい時間がかかるのかも知りたいわ。
福子さん、知ってる?
任せてちょうだい!
日本家屋だからこそ気を付けたいポイントも一緒に教えるわね。
この記事を読むことで、次のことがわかります。
日本家屋の外壁リフォームに必要な知識がわかります。
そんな私は、 皆さん、こんにちは。 福子38歳です。年下の旦那と12年前に結婚して、3人のママになりました。毎日家事が大変ですが、一級建築士事務所での経験を生かして、住まいのリフォームに関する便利な情報をお届けします。
福子です。
みなさんのお家は日本家屋ですか?洋風家屋ですか?
私の実家は昔ながらの日本家屋です。
昔は、可愛らしい洋風家屋に憧れがありました。
ですが、大人になった今では趣がある日本家屋も素敵だなぁと思います。
住んでいるときは当たり前に感じていた心地よさが、家を出て初めてわかりました。
自然に寄り添った暮らしも悪くないものです。
私の両親は、そんな長年使っている実家を大事にメンテナンスをしながら暮らしています。
最近では外壁がボロボロになってきたために、外壁リフォームを行いました。
今までと同じように、日本家屋の持ち味を活かした外壁リフォームをするにはどうしたら良いのでしょうか?
リフォームする際には、しっかりと事前知識を得ることが大切です。
私の両親も、日本家屋の外壁リフォームについて入念に調べてから行いました!
そのおかげで、満足のいく仕上がりになったそうです。
今回は、日本家屋の外壁リフォームの秘密を特別に教えちゃいます♪
日本家屋の外壁の建築材料別おすすめリフォーム方法
日本家屋の外壁は、昔ながらの建築材料が使用されています。
その建築材料が日本の風土・気候に適しているため、調湿・調音・吸音効果にも優れているのです。
その良さを失わずに、見た目をきれいにリフォームするには、住宅に使われている建築材料がどんなものかを知るところからはじめましょう。
日本家屋に使われている代表的な建築材料と、おすすめリフォーム方法を紹介していきます!
漆喰は防水・調湿・防火性に優れているがキズに弱い
漆喰(しっくい)とは5000年も前から日本で使用されている伝統的な塗装剤です。
【漆喰の効果や特徴】
- 防水性がある
- 調湿効果がある
- 防火性に優れている
- 抗菌・消臭効果がある
二酸化炭素を吸収することで、強度を高める特徴があるんですって!
“呼吸する壁“と言われているそうよ。
漆喰の型 壱の呼吸 外壁強化ッ‼(ドヤ)
その反面ひび割れや欠けなどのキズに弱く、メンテナンスは10年に1度の目安で必要になります。
定期的に塗り直せば、新築同様の仕上がりを保つことができますよ。
塗装の際には、現在の家の状態から漆喰の特徴を活かした塗料選びができる左官業者にお願いしましょう。
近年では、漆喰をきれいに塗れる職人も少なくなってきているそうです。
職人さんの手作業のため、工事期間は長くなります。
定期的なメンテナンスや材料コストも様々ですが、リフォーム費用は高くなりやすいです。
モルタルは職人によって仕上がりや雰囲気が変わる
モルタルはセメントを原料とし、そこに砂と水を混ぜ外壁や補修材として使われています。
【モルタルの効果や特徴】
- つなぎ目が目立たない
- 目地の劣化がない
- 耐熱性が高い
モルタルは全て職人さんの手作りなので、同じものは二度とつくれません。
デザイン性が高く、世界に一つだけのオリジナル外壁をつくることができるのです。
オンリーワンの外壁ってプレミア感あるよね♪
モルタルは施工後24時間程度の乾燥が必要になります。
その際に、水分が乾燥し収縮することによって亀裂が産まれてしまうのです。
そうならないためにも、段階を踏んで塗装を重ねていきます。
漆喰と同様に職人さんの手作業のため、工事期間は長くなりリフォーム費用もコストもかかります。
ジョリパットはイメージチェンジにぴったり
ジョリパットはモルタル下地の上に直接塗って使用する粘性の塗料です。
【ジョリパットの効果や特徴】
- 柔剛性・可とう性(しなやかにたわむ性質)がある
- モルタル外壁よりもひび割れしにくい
- カラーバリエーションが豊富
- 耐久性が高い
- 人体に優しい素材
ジョリパットでリフォームすれば、洋風にも和風にも仕上げることができます。
雰囲気を変えたいときにもおすすめだね!
ジョリパット専用の塗料や工法選びなど、高い専門性が必要になります。
そのため、リフォームをするならジョリパットの施工経験豊富な業者を選びましょう。
金属サイディングを使ったカバー工法と外壁材の張替
金属サイディングとは金属製(主にガルバリウム鋼板)の外壁パネルを使った外壁材です。
【金属サイディングの効果や特徴】
- 防音性がある
- 断熱効果がある
- 耐震性がある
- ひび割れのリスクが少ない
既存の外壁の上にそのまま張り重ねる外壁カバー工法を行います。
上から重ねて張るので工期が短く、既存の外壁の撤去・処分費用もかかりません。
結果としてメンテナンスにかかる手間や費用も抑えることができます。
寒冷地などでおこりやすい凍害にも強いらしいわ。
パパ、凍害の意味を検索してみて!
はーい。
寒い地域は、外壁の内部に染みこんだ水分が凍結・膨張・破裂などを繰り返すことで、外壁材が劣化してしまうのを凍害っていうのか~。
金属サイディングなら安心だね‼
キズが付くとサビの原因になったり、他の外壁材に比べるとやや高めのリフォーム費用がかかります。
ただメンテナンスなど長期的な目で見ると、負担が軽いオススメなリフォーム方法です。
うちの実家は金属サイディングの外壁カバー工法でリフォームをしました!
あと数年遅かったら、劣化と強度の低下が進んで、外壁材ごと張替が必要な張り替え工法になる可能性が高かったらしいです…。
張り替え工法の場合、既存の外壁を撤去して新しい外壁に張り替える必要があります。
リフォーム費用としてはもっとも高く、透湿防水シートの張替や胴縁の交換などの内部の補修も可能です。
外壁リフォームは約2週間の工期&工程でやることたくさん
外壁リフォームをするとなると、どのくらいの日時が必要になるでしょうか?
一般的に、10日~14日間の約2週間近くの工期がかかります。
そして、この約2週間の間に様々な工程が含まれています。
外壁リフォームの流れを事前に確認しよう
簡単にですが、外壁リフォームの流れをご紹介しましょう!。
- 着工前→近隣へのご挨拶(工事内容の説明)
- 1日目→足場着工
- 2日目→高圧洗浄(周りへの水撥ねに注意)
- 3日目→下地調整(剥がれやサビの場所を確認)
- 4日目→コーキング工事(サイディングのみ)
- 5日目→養生(窓が開けられなくなる)
- 6日目→下塗り(仕上がりとは違う色の場合が多い)
- 7日目→中塗り(使用量の確認)
- 8日目→上塗り(乾燥期間を確認)
- 9~10日目→付帯物塗装(外壁と一緒に行う場合のみ)
- 10日目→確認作業(色・建築材料の境目付近を確認)
- 11日目→足場解体・清掃
- 完成後→近隣へのご挨拶(完成した旨を伝える)
近隣へのご挨拶も重要なのか!
たしかに、工事中は迷惑かけちゃうもんね。
外壁リフォームの流れを知っているだけでも、心に余裕ができますよね。
短い工期なんてありえない!
質の高いリフォームをするには、どの工程も時間も必要不可欠ですよ‼
日本家屋の外壁リフォームは3つのポイントをチェック
日本家屋の外壁リフォームをするには3つのポイントをチェックしましょう。
日本家屋ならではの気を付けたい点があります。
塗装は柱・壁・屋根瓦との全体のバランスを考える
外壁塗装をする際には、柱・壁・屋根瓦などの住宅全体のバランスを考えましょう。
いくら外壁だけきれいに塗り直しても、柱や屋根瓦がボロボロでは全体のバランスが整いません。
そして日本家屋ならではの品の良さを活かしたまま塗装を行うには、浸透型塗料がおすすめです。
これからも長く使うためには部分的なきれいさではなく、全体のバランスを見て判断することが鍵となります‼
日本家屋は和色との相性抜群!
日本家屋の外壁はクリーム色や白色だけだと思っていませんか?
外壁リフォームをするならイメージチェンジをしてみたい!と思う方も中にはいますよね。
そんなときは日本古来の伝統色である和色を取り入れると、今までとはガラリと雰囲気が変わること間違いなしです。
彩度が低く、派手すぎない色味が多いので日本家屋と絶妙にマッチします。
400色以上ある和色の中から選ぶのもまた一つの楽しみですね。
うちの実家は白から小豆色に劇的ビフォーアフターしました!
『ご近所さんからの評判も良いんだ』なんて自慢していましたよ(笑)
あえて塗装をしない・できない箇所もある
足場を組んで外壁リフォームをするなら、ついでに外観全体のリフォームも行ってしまいたい!と思うかもしれません。
- 陶器瓦・いぶし瓦
- 銅製の建築材料
- ヒノキなどの腐食しにくい木材
これらの建築材料は塗装せずにそのままにするか、補修や交換をするのかは業者と相談して判断しましょう。
日本家屋ならではの悩みだね。
やっぱりプロに見てもらうのが一番だな。
日本家屋全体をリフォームしたい方はこちらの記事を読んでみてくださいね。
トラブル回避の秘訣は信頼できる業者選びが重要
日本家屋だけに限らず、外壁リフォームは業者間とのトラブルになりやすいです。
最初の説明では、丁寧に時間をかけて3度塗りをすると言っていたのに、思っているよりも早く終わってしまった。
仕上がりがサンプルイメージの色味と違った。
担当者と下請けの連携が取れておらず、「言った・言ってない」の水掛け論に発展。
いざ出来上がってみたら、細かいキズがついていた。
トラブル事例は他にもまだまだあります。
外壁リフォームは工程が多い分、確認はしっかりとりましょう。
業者によっては写真で確認を取ってくれるところや、作業日誌などを用意してくれるところもあります。
トラブルに巻き込まれないためにも、いかにこちら側に対して情報共有をしてもらえる業者かどうか見極めてください。
実家の外壁リフォームの際も、出来上がりに不満があったそうです。
業者に連絡をしたら快く修正しにきてくれたので、両親はとても感謝していました。
そんな、信頼のできる業者を選びたいならこちらの記事を参考にしてくださいね!
まとめ
日本家屋の外壁リフォームに必要な知識についてわかりました。
- 漆喰・モルタル・ジョリパット・金属サイディングのリフォーム方法がおすすめ
建築材料 | 効果 | 特徴 | デメリット |
漆喰 | 防水 調湿 防火性 抗菌 消臭 |
二酸化炭素を吸収し強度を高める | ひび割れや欠けなどのキズに弱い 汚れやすい メンテナンスは10年に1度 |
モルタル | 耐熱性 | つなぎ目が目立たない 目地の劣化がない デザイン性が高い 世界に一つだけのオリジナル外壁 |
亀裂が発生しやすい |
ジョリパット | 柔剛性 可とう性(しなやかにたわむ性質) 耐久性 |
ひび割れしにくい カラーバリエーションが豊富 人体に優しい素材 |
高い専門性が必要 |
金属サイディング | 防音性 断熱性 耐震性 |
ひび割れしにくい 凍害に強い メンテナンスの負担が軽い |
キズが付くとサビの原因に 他の外壁材に比べると高額 |
- 外壁リフォームの流れは約2週間の工期とたくさんの工程がある
- 気を付けるポイントは住宅全体のバランス・和色との相性・塗装の有無を考える
- 外壁リフォームのトラブル回避の秘訣は信頼できる業者選びが重要
お義父さん達はよく調べたからこそ、満足のいく結果に仕上がったんだね。
そうなのよ!
なにごとも事前に知識を蓄えておくことが大事よね。
うちは洋風家屋だけど、日本家屋も憧れるなぁ…。
あの目を引く小豆色の日本家屋…風情があるねぇ。
日本家屋自体がパッと目を引くものね。
突然『壁を赤色に変えたから』なんて言われたときは焦ったわ(笑)
でも、和色だからこそ日本家屋の雰囲気を壊すことなく自然に溶け込んでいるのよね。
お義父さんたちナイスチョイス‼
日本家屋だからこその外壁リフォームの仕方があります。
その知識を事前に知っているか・知らないかによって仕上がりに差が出てしまうのは、両親からの話を聞いていて納得しました。
いくら業者の方々が専門のプロであるとはいえ、依頼するこちら側が全部お任せの丸投げをしてしまうと、期待していたものと違う結果になってしまうかもしれません。
今はインターネットや本などを使えば手軽に情報が手に入る時代です。
これからは、受け身のまま流されるだけではいけません。
私の両親のように、自ら調べ・学び・知識を得ることで、最良の結果へつないでいけるよう、努力していかなきゃいけないですね。