みなさん、こんにちは。
この記事を読んでいるあなたは、こんな悩みをお持ちじゃないですか?
ホームエレベーターのリフォームってどれくらいの料金がかかるんだろう?
ホームエレベーターを取り付けるリフォームをしたいけど、私の家でもできるのかな?
この記事を読むことで、次のことがわかります。
ホームエレベーターのリフォームの費用がわかります。
そんな私は、
皆さん、こんにちは。
福子です。
福子38歳です。年下の旦那と12年前に結婚して、3人のママになりました。毎日家事が大変ですが、一級建築士事務所での経験を生かして、住まいのリフォームに関する便利な情報をお届けします。
お家にエレベーターがあると便利だな、と考えたことがありませんか?
すぐにバリアフリーの設備が必要な方以外にも、将来足腰が弱くなった時のために取り付けるご家庭も増えているようです。
あらかじめ場所を確保できて、工事が簡単なことからも、新築時に取り付けるのが一番なのですが、
最初はそんな余裕なんてなかったな。
という方も少なくありません。
そこで数年貯金ができて、生活にも余裕ができてからのホームエレベーターのリフォームなんです。
最近パパの友人たちがオンラインで同窓会をしたのですが、その後こんな話が出たんです。
オンライン飲み会やっただろう?
うん。何かあったの?
最近ずっと家にいて足が弱くなってきた親のために、家にエレベーターを付けるってやつがいたんだよ。
へ~すごいじゃない!
親孝行なお友だちね。
だよね!
それでうちもゆくゆくは…と考えたら、ホームエレベーターに興味が出てきたんだ。
じゃあ一緒にお勉強しましょうか!
さすがママ、話が早い!
そんなこんなで、ホームエレベーターのリフォームについて学ぶことになりました。
ホームエレベーターはお家専用のエレベーター
まずはホームエレベーターとは何か?について知っておこう!
さすがパパ!
流れはバッチリ掴んできたわね。
お家に取付け可能なホームエレベーターは3人乗りまで
ホームエレベーターは、個人のお家に設置できるエレベーターのことです。
名前のまんまだからわかりやすいね。
ホームエレベーターには以下のような決まりがあります。
・積載荷重200kg以下
・エレベーター内の床面積は1.3㎡以下
小型エレベーターという種類もあるけど、これはまた違った決まりのあるエレベーターで、個人の住宅には設置できないの。
それじゃあホームエレベーターは本当にお家専用のエレベーターなんだね。
設置するには、行政庁への確認申請が必要です。
注意点として後ほど詳しく説明します。
耐用年数は25年~30年とされていて、部品が製造され続ける年数の相場でもあります。
これ以降は部品の入手が困難になったり、メンテナンスにお金がかかることが多くなっていきます。
25年も経てば、技術が進んでもっとコスパの良いホームエレベーターが開発されているかもしれないね。
電気代が安いロープ式となめらかな動きの油圧式
次はホームエレベーターの種類を学ぼう。
代表的なホームエレベーターには、ロープ式と油圧式があります。
ロープ式
ロープ式はワイヤーロープが付いていて、巻上機でロープを巻き取ったり戻したりすることでエレベーターのかごを上げ下げする方式です。
電気代が比較的安く、音が小さいという特徴があります。
エレベーターかごはエレベータースペースの中央にくるので、中央から両開きのドアになっていることが多いです。
油圧式
油圧式は、油圧ジャッキという油の圧力を調節することで物を上げ下げする装置が付いています。
なめらかな動きが特徴ですが、古くなると油の臭いが気になることもあります。
今は技術が進んでいて、ロープ式との違いはあまり気にならなくなっているみたいだね。
エレベーターかごの横にガイドレールと油圧ジャッキが付いていて、そのスペースを戸袋にした片開きドアになっていることが多いです。
ホームエレベーターは車椅子の可否をチェックして選ぶ
今度はリフォームをするにはどれくらいのスペースが必要かを学びましょう。
基本的なリフォームの流れも紹介するよ!
必要スペースは積載量によって分けられる
ホームエレベーターは積載量によっておよその大きさを分けることができます。
それぞれのエレベーターに必要なスペースは以下のようになっています。
積載量 | 必要スペース(室内寸法) | 定員 | 車椅子の方が乗る場合 |
200kg | 間口:135~140cm 奥行:135~170cm (115-150cm×85-100cm) |
3名 | 車椅子の方と介助1名で定員 ※乗れないタイプもある |
150kg | 間口:120~135cm 奥行:80~120cm (100cm×70cm程度) |
2名 | 車椅子の方のみで定員 ※乗れないタイプもある |
130kg | 間口:80~85cm 奥行:125cm (70cm×60cm程度) |
1~2名 | 乗れない |
間口と奥行きが逆のものもあります。
また油圧式のホームエレベーターは昇降機構が横に付いていることが多いため、必要な間口が広くなることが多いです。
上の表にあるように、積載量200kgのホームエレベーターでもコンパクトさ重視で設計されていると車椅子では乗れない場合もあるので注意だ!
乗れる車椅子のサイズもメーカーページで紹介されているので、よーく確認ましょうね。
ホームエレベーター設置に必ず行う行政庁への確認申請
ホームエレベーターの説明でも話に出ていた、行政庁への確認申請について解説します。
ホームエレベーターの設置には欠かせない手続きだね!
確認申請のためにお家の図面を準備しよう
ホームエレベーターのリフォームをするためには、建築基準法で定められた基準に適合していることを証明する必要があります。
それが行政庁への確認申請と呼ばれるものです。
取り付けるための条件などは事前協議でハッキリするよ!
事前協議でも確認申請でも、建築当時の確認申請書類や検査済み証明書、今の平面図は決まって必要だから探しておきましょうね。
完成したら行政庁の検査員による検査もしてもらう決まりなんだ。
申請自体はリフォーム業者やメーカーに任せることが多く、申請費用は10万円ほどです。
建築基準法に適合していない場合
お家が建築基準法に適合していない場合は、適合するためのリフォームも一緒に行うことでホームエレベーターを取り付けられることもあります。
建築基準法に適合させる内容と、ホームエレベーターを取り付ける内容の両方を盛り込んだリフォームの計画を立てて行政庁に確認申請をします。
古いお家はさらにリフォームが必要な場合が多いから要注意だ!
リフォームの流れは確認申請のタイミングを覚えておこう
ホームエレベーターのリフォームの基本的な流れもさらっと確認しておきましょう。
リフォームの流れは以下のようになっています。
- 見積もり、相談
- 現地調査
新築した時の図面があるとスムーズです。 - プラン作成
- 行政庁との事前協議
建築当時の確認申請書類や検査済み証明書、今の平面図、リフォーム後の平面図を提出します。 - 詳細な構造計画と見積もり
- 契約
- 行政庁への確認申請
事前協議で用意した書類に加えて、詳細な構造計画と修正した平面図、その他事前協議で必要とされた書類を提出します。 - 取付工事
- 行政庁による検査
- 引き渡し
ポイントはやっぱり確認申請だね。
どの辺りでするのかわかっていると業者とも話がしやすいよ!
ホームエレベーターにかかる費用と維持費
さあ、いよいよ一番気になる費用について解説していきますよ。
リフォーム費用だけでなく、日々使う際にかかる電気代やメンテナンスなどの維持費も紹介するよ。
ホームエレベーターのリフォーム費用は400~700万円ほど
ホームエレベーターのリフォーム費用はおよそ400~700万円です。
積載量 | 費用 | 本体価格 |
200kg | 500~700万円 | 350~500万円 |
150kg | 450~650万円 | 300~450万円 |
130kg | 400~600万円 | 300万円程度 |
費用には本体価格と工事費用が含まれます。
ホームエレベーターを取り付ける場所以外もリフォームする場合は、これとは別に料金がかかるよ!
ホームエレベーターの維持費
維持費のこともお忘れなく。
電気代や点検代に加えて、固定資産税も少し増加するということを覚えておいてくださいね。
ホームエレベーターを付けることで、建物の価値が上がるんだね。
それと油圧式のホームエレベーターは、5年に1回オイル交換を行う必要があります。
維持費 | 費用 | メモ |
電気代 | 年5,000~7,000円 | 1日10回程度の利用での相場 |
点検代 | 年50,000~60,000円 | 点検代を含めたメンテナンス契約をすることが多い |
固定資産税 | 年20,000円 | 建物の評価額が上がるため |
オイル交換 | 5年で50,000円 | 油圧式のみ |
平均すると1年間で10万円しないくらいかな。
これを忘れていたら結構な痛手になるぞ。
ホームエレベーターの大手メーカー2社をご紹介
ホームエレベーターのメーカーってあんまりピンとこないな。
それじゃあ代表的なメーカー2社を紹介するわね。
Panasonic
画像出典:Panasonic
1つ目はPanasonicです。
総合電器の大手メーカーだね!
ホームエレベーターも手掛けていたのか。
特徴はこちらです。
・高級感のある豊富なデザイン
・ナノイー発生装置付きなど
ナノイーってなんだっけ?
ナノイーは微粒子イオンで、脱臭の効果があるのよ。
それなら油圧式でも安心だね。
三菱日立
画像出典:三菱日立ホームエレベーター
2つ目は三菱日立ホームエレベーターです。
三菱と日立が合同で立ち上げたホームエレベーターの会社なんだね。
特徴を紹介しましょう。
・カラーバリエーションが豊富
・5階フロア高さ13mまで対応など
商品の中には狭いスペースに対応した3~2人乗りのエレベーターがあるけど、車椅子では乗れないのでご注意くださいね。
価格は書かれていないから、気になる場合は商品を取り扱うリフォーム業者に見積もりをお願いしてみよう。
見積もりを取る場合は、こちらの記事が参考になります。
まとめ
ポイントをおさらいしましょう!
- ホームエレベーターは3人乗りまで
- ホームエレベーターの種類はロープ式と油圧式
- サイズは積載量によって3つに分けられる
- 車椅子が乗るかどうか確認しよう
- 行政庁への確認申請という手続きがある
- リフォーム費用は400~700万円
- 維持費は1年で10万円かからないくらい
- 大手メーカーはPanasonicと三菱日立ホームエレベーター
がっつり勉強したわね。どうだった?
将来に向けての目標金額も分かったし、現実的に想像できるようになったよ。
小話だったけど、押し入れをホームエレベーターにするっていうのも面白いよね。
空圧式みたいな新しい技術も開発されてくるだろうし、お金をためつつ新しい情報を仕入れていこう!