みなさん、こんにちは。
この記事を読まれているあなたはこんな悩みをお持ちじゃないですか?
安い古民家を買ってリフォームしたい。
失敗した例を知っておきたいな。
悪徳業者もいるって聞いて不安。
どんな特徴があるのか知りたい。
この記事を読むことで、次のことがわかります。
そんな私は、
皆さん、こんにちは。
福子です。
福子38歳です。年下の旦那と12年前に結婚して、3人のママになりました。毎日家事が大変ですが、一級建築士事務所での経験を生かして、住まいのリフォームに関する便利な情報をお届けします。
父が田舎暮らしがしたいからって、古民家を買ってリフォームしようとしてるの。
へ~良いですね。
古民家をリフォームして住む方、最近多いですもんね。
もう年金暮らしだし安く費用を抑えたいところだけど、父一人だし安心できる家にしてほしいのよね。
最近よくテレビでも紹介されていますが、静かな田舎暮らしに憧れて古民家をリフォームして住みたいと思う方が増えていますよね。
若い方でセカンドハウスとして古民家を買う方もいますが、仕事をリタイヤした年配の方も余生をゆったりと過ごす為に買う方も多くいます。
安く購入できる以外にも、固定資産税を抑えられるところもメリットですよね。
しかし、中にはリフォーム後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する声もあります。
- 後から欠陥工事が見つかったが業者に逃げられ泣き寝入りをした
- 知識不足の業者を選んでしまい、こちらの希望を組んでもらえなかった
このような古民家リフォームのトラブルは、年間3万件を超えると言われています。
えー⁉3万件も⁉
原因の多くは、間違った業者選びなんです。
古民家のリフォームは、専門的な知識や技術が必要になる作業が多く、リフォーム業者でも実績の少ないところでは失敗するケースもあります。
中には売り上げの為だけに、できもしないリフォームを請け負う悪徳業者もいるのです。
えー⁉悪徳業者なんて、どう見分けたら良いの?
リフォームを成功させる為にも、失敗事例と悪徳業者の特徴をご紹介していきますね!
古民家リフォーム費用の相場や安く抑える方法が知りたい方は、こちらの記事が参考になります。
古民家リフォームで失敗する最大の理由は間違った業者選び
リフォームをする上で気を付けておきたいのが、古民家は一般的な住宅と構造が違うので、専門的な知識や技術が必要ということです。
リフォーム業者の中には、古民家リフォームに関してしっかりとした知識や建築士などの資格を持っていない場合があります。
古民家をリフォームした後に欠陥がわかっても修繕が難しかったり、修繕ができても新築並みに費用が掛かる場合もあります。
安く買ったのに結局お金が掛かるなんて絶対に避けたいわ。
実際に古民家リフォームをして失敗した事例をご紹介しますね。
古民家リフォームをして起こった失敗事例を紹介
【事例①】構造上大事な柱を切られてしまい耐震性が弱くなった
依頼主からの間取り希望などで本来切ってはいけない大事な柱を、業者側の知識不足により切ってしまった事例です。
古民家リフォームで重要なことは、建物の構造上大事な柱や梁(はり)を傷つけないことです。
後からでも張り替えなどの対応ができる『しぶき板』と比べて、柱や梁は一度傷つけてしまうと後からの補修が難しいのです。
知識不足のリフォーム会社では、これが大事な柱かどうかがわからずに、途中で切ってしまったりすることもあります。
この場合耐震性がかなり弱まってしまい、倒壊の恐れが出てきます。
え⁉リフォーム業者なのに、そんなことありえるの⁉
古民家リフォームは専門性が高い技術が必要なので、実績のない業者だと起こりえるんです。
そもそも古民家は、現在の耐震構造ではないことが多く、現在の建築基準法に合わせた耐震補強をする必要があります。
古民家は、石の上に家が建ててあるような基礎がない家も多く、根元から建物を持ち上げて基礎部分となる土台を新しく作るなどの専門技術が必要です。
古民家の作りって特殊なのね。
【事例②】ずさんな屋根の工事で雨漏りがひどくなった
かやぶき屋根の一部を撤去してしまい、トタン張りでごまかしてあった事例です。
かやぶき屋根は、断熱性や耐水性などの特徴を持ち、金属屋根よりも雨水から受ける振動が少なく、雨漏りしない屋根と言われています。
ですが、こちらの事例ではリフォーム後に雨漏りをするようになってしまい、その修復も不可能な状態になっていました。
屋根の欠陥工事なんて、雨漏りし始めてからしか気付きようがないわよね。
そうなんです。このように逃げる前提で手抜き工事をする業者もいるので注意が必要なのです。
古民家の屋根のリフォーム費用や注意点が知りたい方は、こちらの記事が参考になります。
次は、業者による失敗ではありませんが、よくある事例なのでご紹介しますね。
【事例③】セルフリフォームをしている最中にケガをした
リフォーム費用を抑える為に自分で解体作業などをしていたところ、飛び出した釘に引っ掛かりケガをしてしまった事例です。
このように、費用を安く抑えたい方や、DIYが好きな方は自分でリフォームをしてしまおうと考える方もいると思います。
しかし、費用を抑える事ばかりに集中してしまうと結果的に使いずらくなってしまったり、ケガの元になる場合もあります。
セルフでも挑戦しやすい作業には、次のようなものがあります。
- 不要な畳を運んだり床材を剥がしたりといった解体作業
- 漆喰(しっくい)や珪藻土を塗る作業
- 襖の張り替えや壁紙などの内装仕上げ作業
素人でも手に入りやすい道具でもできるので比較的挑戦しやすいですが、体力の少ない方には向かない作業もあります。
外壁とか屋根も、高い所の作業も絶対やめた方が良いわよね!
そうですね!
次のような工事は、プロにお任せしましょう!
・水回りの設備工事
・電気工事
・耐震補強
・外壁や屋根などの外装工事
水回りは施工ミスをすれば、土台や柱の腐食など重大なダメージにつながりやすいので、素人では手出ししない方が無難です。
プロに任せたくても欠陥工事されちゃったら…
リフォームを失敗させない為にも、悪徳業者の特徴を学んでおきましょう!
こんなリフォーム業者はアウト!悪徳セールス4つの特徴
リフォームの失敗を回避するためには、古民家リフォームの実績がある業者選びが重要です。
特に営業マンは売り上げの為に、あの手この手でセールストークをしてきます。
建築のプロではない営業さんもいるので、注意が必要です。
お父さん騙されたりしないか不安だわ。
悪徳業者につかまらないように、注意したいセールストークの特徴を教えますね。
”うちは何でもできますよ”と営業してくる
リフォーム業者の中には、古民家リフォームの実績がほとんど無くても「うちはなんでもできますよ」と自信満々に言ってくるところもあります。
私の知人も営業職の子がいるけど、売り上げの為には女優になるって言ってたわ。
経営状況が良くない業者だと「何が何でも契約を取らないと!」と、度胸やハッタリで契約をもぎ取ろうとしてくるケースもあります。
このような業者につかまってしまうと、次のようなリスクが出てきます。
- 古民家診断や調査ができない
- 手抜き工事をされてしまい欠陥住宅になるリスクがある
- 倒産してしまいアフターフォローを受けられない可能性がある
できないことは「できない」ときちんと伝えてくれる業者の方が、信用できますよね。
口頭のみで「実績はありますか?」と聞くだけではなく、実際に施工した時の写真などの資料をたくさん見せてもらって見極めることが大切です。
大幅な値引きや不安をあおって契約を急がせようとしてくる
- 「今ならキャンペーン価格で、通常よりも2割安くできます」
- 「壁の木部がかなり腐っていて、今すぐ修理しないと大変なことになりますよ」
このように依頼者の不安をあおったり、契約の判断を鈍らせるような強引なセールストークをしてくる業者がいます。
契約をせかしてくるような業者の場合、無理な工期でスケジュールを組む可能性が高く、手抜き工事や欠陥工事につながりやすくなってしまいます。
リフォームについて詳しくないし、そこに付け込まれたら怖いわね。
正しい住宅の点検や診断は、経験を積んだ一級建築士が立ち合いの元、専門業者が機材を使って行われるものです。
当初の見積もりよりも請求額がかなり高くなっている
悪徳業者の中には、見積もり額を安く見せて契約をして、工事を始めたのちにたくさんの追加工事を勧めてくるケースがあります。
古民家リフォームの場合、打ち合わせごとに工事費用が上がっていくことはよくあります。
しかし、契約の段階で工事の詳細部分が明確に提示されていない場合は注意が必要です。
どうしても契約がとりたくて無理な割り引きをしてくるような業者だと、契約後の追加工事を請求することで、なんとか採算をとろうとする場合もあるのです。
そんな業者だと倒産リスクもありそうね。
そうなんです。業者選びはパッと見の安さだけにとらわれず、しっかりと比較するのが重要ですね!
契約前には工事の内訳まで必ず確認し、工事全体の費用ばかりに集中してしまわないよう注意しましょう。
素人にわかりずらい資料や見積もりを出してくる
リフォームの資料や見積もりが、素人目では何が何だか分からないという場合があります。
悪徳業者の場合、依頼主が「よくわからないから任せちゃおう」と思ってしまうところに漬け込もうとします。
質問をしても専門性の高い分かりずらい答えを返してくるような業者は、悪徳業者の可能性があります。
まとめ
古民家リフォームの失敗事例と、悪徳業者の特徴についてお話しました。
古民家リフォームは専門業者に依頼しましょう。
専門業者でないと失敗しやすい理由
- 業者側の知識不足による欠陥工事のリスクがある
- セルフリフォームはケガのリスクがある
悪徳業者4つの特徴
- どんなリフォームでもできると言う
- 契約を急がせようとしてくる
- 見積もり額よりも請求額の方が大幅に高い
- 素人では分かりずらい説明をしてくる
古民家リフォームの専門業者を選ぶ際は、複数の業者を比較することが大切です。
リフォーム業者の選び方から、見積書の見方までわかるこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
信じられないような話しばかりだったわ。
失敗体験を語ってくれた人に感謝しないとね。
そうですね。失敗事例から学んで、後悔のないリフォームができると良いですね。