古民家屋根のリフォーム費用は50万円~!施工前の注意点も解説!
見積りと費用
2020.10.07
この記事は約8分で読めます。
みなさん、こんにちは。
この記事を読まれているあなたはこんな悩みをお持ちではないですか?
困った人
古民家を購入したんだけど、屋根を取り替えたいのよね。
困った人
実家の古い家、雨漏りがひどくなってきたわ。
リフォームできないかしら。
この記事を読むことで、次のことがわかります。
古民家の屋根のリフォームの相場がわかります。
古民家の屋根のリフォームをする場合の注意点がわかります。
そんな私は、
【運営者:ふくこ】
元・建築士事務所勤務の3児の母。
プロの知識と主婦目線の両方で、リフォームや住まいのお得情報を発信中!
実は大きな失敗経験も…。
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福子
昨日ママ友とおしゃれな古民家カフェに行ってきたの!
雰囲気がとっても良くて、つい長居しちゃった~
友三
いいなぁ!
そういえば、友達が親から古い家を譲り受けたんだけど、屋根のリフォームが必要だって悩んでたな…。
趣のある日本家屋の特徴をいかしながら、今の生活様式にも合わせてリフォームしている古民家、増えていますよね。
福子
最先端の建設技術で建てたかっこいいお家もいいけど、落ち着いた雰囲気を醸し出す古民家も憧れるわ~!
困った人
でも、実家が代々引き継いできた古い家、雰囲気はあるんだけど今の生活にはマッチしていないというか…。
人々の生活スタイルは変化していくものなので、古民家だと、断熱性や住居内の段差、水回りなど、様々なお悩みをお持ちの方は少なくないでしょう。
今回は、古民家の屋根のリフォームについてフォーカスし、調べてみました!
今、古民家のリフォームに関してお悩みの方も、将来古民家を手に入れる可能性がある方も、参考にしていただけると嬉しいです!
福子
老後は素敵な古民家をリフォームして、おしゃれな古民家カフェ開いちゃおうかしら!
ねぇ、パパ!!
友三
今回は古民家の屋根リフォームについてフォーカスしていますが、古民家のリフォーム全般について詳しい記事もありますよ!
ぜひ併せてお読みください!!
古民家の屋根リフォームの相場は50万~350万円
古い古民家の場合、屋根の劣化は避けられないトラブルです。
全体的に取り換えてしまうのか、部分的な修繕工事で済むのかでリフォームにかかる費用は大きく変わってきます。
相場としては、50万円~350万円と言われています。
複数のリフォーム業者に現地確認をしてもらい、見積もりを出してもらいましょう。
まず”雨漏り”がないか点検してもらう

古民家のリフォームを検討する場合、耐震性や断熱性の点検は必須になってきます。
その点検の際に、雨漏りしている部分がないか、雨漏りの危険性がないかの点検も一緒にやってもらいましょう。
部分的な雨漏り補修なら10万円以下で済む可能性も
雨漏りが見つかっても、部分的な補修で済むのであれば、工事費用は10万円以下で済むこともあります。
現状で雨漏りしていない状況であっても、いつ台風などの災害に遭うかわかりません。
入念に点検してもらい、少しの可能性も潰しておきましょう。
ゆくゆくはリフォーム費用の節約に繋がるかもしれません。
屋根の全体的な葺き替え(ふきかえ)は200万~300万円

古民家の屋根は古い瓦が使われていたり、藁葺き屋根だったりと、気候によるダメージを受けやすいものの場合が多いです。
これから住居として暮らしていく上で、屋根の全体的な葺き替え(ふきかえ)が必要になるケースは少なくないでしょう。
傷んだ屋根全体を修繕工事する場合、200万~300万円の費用が必要になることも考えられます。
これは、屋根の下地や屋根材も含めすべてを撤去してから行う葺き替えの場合です。
葺き替え(ふきかえ)とは、もともと葺(ふ)かれている屋根材を一旦取り除き、新しい屋根材に替えることを言います。
福子
屋根の劣化具合や、葺き替えをする場合の材質の選び方でリフォームにかかる費用は左右されますよ。
重ね葺き(かさねふき)は60万~250万円
元の屋根の上から新しい屋根を被せる”重ね葺き(かさねふき)“の工事をする場合、60万~250万円ほどの費用がかかってくるでしょう。
福子
屋根の上にもう一つ屋根を乗せるのですから、建物にかかる重量はその分重くなってしまいます。
重ね葺き(かさねふき)の工事による耐震性への影響がないのか、チェックは必須ですね。
重い瓦屋根から軽い屋根材に変更する場合は高額に

友三
重厚感のあるきりっとした瓦屋根の古民家の場合もあるでしょう。
日本瓦の外観こそが、古民家の良さとも言えますよね。
しかし、日本瓦は屋根材の中でも特に重いとされており、地震の多い日本では大きな被害に繋がってしまう恐れもあります。
よって、重い瓦屋根を軽い屋根材に葺き替える(ふきかえる)リフォームを考える方は多いんだそうです。
福子
しかし、瓦屋根の葺き替え(ふきかえ)リフォームって、屋根リフォームの中で最も高額だそうなんです!
相場金額を見ていきましょう!
- 瓦屋根→ガルバリウム鋼板の葺き替え(ふきかえ):約1万円/㎡
- 瓦屋根→化粧スレートの葺き替え(ふきかえ):約3千~6千円/㎡
- 屋根の補修費用:約8千円/一箇所
- 瓦材の交換:約1万円/枚
既存の瓦を処分する際の費用も別で発生することがありますので、リフォーム業者に忘れず確認しましょう。
ガルバリウム鋼板は耐久性バツグン

画像引用元:市川塗装”ガルバリウム鋼板”
友三
福子
ガルバリウム鋼板とは、大部分をアルミニウムと亜鉛から作られた、アルミ亜鉛合金めっき鋼板。
耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性などのアルミニウムの特徴に合わせて、亜鉛の犠牲防食機能も兼ね備えています。
通常の鋼板よりあらゆる用途に使用できる優れものです。
福子
でも、半永久的に使えるわけではなく、耐用年数は10年~20年とされているのでメンテナンスフリーとは思わないでくださいね。
化粧スレートでお手頃に

画像引用元:市川塗装”化粧スレート”
友三
福子
化粧スレートは、一般家屋ではセメントと繊維を混ぜた2~5㎜の薄い板を並べた平形タイプがよく用いられます。
施工の際の加工のしやすさや品質が均一であることから、比較的安価な屋根材と言えるでしょう。
また、重量も軽量なので、耐震性強化に繋がるとして、昨今多くの住宅に選ばれているんです。
屋根リフォームの注意点は”トラブル回避”と”業者選び”
せっかくお金をかけて古民家の古い素敵な雰囲気を残して暮らすのですから、リフォームの間も心地よく、そして満足のいく仕上がりにしたいですよね。
福子
古民家の屋根をリフォームする際に気をつけたいことを、2点挙げてみました!
“足場”の設置がある場合はご近所トラブルに注意

屋根を工事するのですから、場合によっては足場の設置やそれに伴う撤去が必要になるケースがありますよね。
足場の設置には余分なスペースが必要だったり、音が発生してしまったりと、ご近所トラブルに繋がる可能性が付随してきます。
トラブルを避けるためにも、リフォーム業者を選ぶ際には、以下のようなことを契約の前に確認しておくと安心でしょう。
- 工事開始前にちゃんと近隣挨拶に回ってもらえるか。
- 万が一クレームが発生した場合、どのように対処してもらえるのか。
福子
足場設置にもお金はかかるんですよ!
平均的な相場として、600〜1,000円/平米ほど、高圧洗浄が必要な場合は150〜250円/平米と考えておきましょう。
古民家リフォームの実績がある業者を選ぶ

古民家は、現代の家とは様式が異なるので、現代式の住宅のリフォームをするのとは話が違います。
もともとある古民家の雰囲気を残しつつ、暮らしやすい空間にするため、特別な視点や技術が必要となってきます。
福子
そこで、業者を選ぶ際に重要になってくるのが、”古民家のリフォーム実績があるか”です。
古民家の施工事例が多い業者だと、耐震性の問題や外観・間取りについてなど、古民家特有の課題について上手くプランニングするコツを持っています。
友三
古民家の良さを残しつつ、住む人の理想をどのように叶えるか、パターンをいくつも持ってるから、こちら側の要望もよく理解してくれそうだよね。
古民家リフォームの実績がない業者にお願いしてしまうと、こちらの希望が上手く伝わらず、下請け業者への指示が上手くいかない場合があります。
福子
そのため、期限までに工事が終わらなかったり、撤去して欲しくなかった梁や柱が取り除かれてしまったりと、残念な仕上がりになってしまうこともあります。
リフォームのトラブルについて詳しい記事がありますよ!
参考に読んでみてくださいね!
まとめ

せっかく手に入れた古民家、趣のある古い雰囲気を残しつつ居心地のいい空間にするために、リフォームはかかせません。
長年の天候によってダメージを受けている藁葺屋根や瓦屋根は、地震の
被害や雨漏りに繋がるので、早めにきれいにしておきたいですね。
- 古民家の屋根リフォームの相場は50万~350万円。
- リフォーム範囲や屋根材の選び方で費用が変わる。
- 足場を設置する場合は、ご近所トラブル対策をしっかりと。
- 古民家リフォームの実績がある業者を優先的に選ぼう。
福子
これで将来の古民家カフェ開店の準備が少しできたわ!
友三